そのむかし。前々職で27歳くらいの頃。私は仙台で働いていた。
仕事のチームメンバーは、20代後半~30代後半の女性ばかり8名ほど。私以外は東北人。
みんな関西人の男の上司に対し、不満爆発だった。
東北人の性質を突いた早口言葉
が、そこは東北人。
その不満を当人にぶつけることは無い。
知っていますか?津軽弁のこんな早口言葉を。
「しゃべれば しゃべったって しゃべられるし
しゃべんねば しゃべんねって しゃべられるし
どうせ しゃべられるんだったら しゃべんねでしゃべったって しゃべられるより
しゃべってしゃべられだってしゃべられだほうがいいって しゃべってだって しゃべってけ!」
訳)「話せば話したと言って陰口を叩かれる。
話さなければ話さないと言って陰口を言われる。
どうせ、あの人は何も言わないからと言って陰で悪口を言われるのなら、
言いたいことを言って悪く言われた方がずっといい」
基本、面と向かって言わず、陰で批判する東北人の性質をよく表している。
最後の「言いたいこと言ったほうがいいんじゃないの?」は東北人への提案なのだろう。
私が仙台に馴染めなかった理由
かくして。
山形人の父を持ちながらも、気の強い東京人の母に育てられた、ハーフな関東育ちの私は、東北人同僚の一向に前進しない「陰口批判」に業を煮やし、みなを代表して、上司にモノ申すはめになるのであった。
「なんで面と向かって本人(上司)に言わないの?陰で言ってたってなにも解決しないじゃん!」
キレる私に、青森県八戸市出身の同僚が言った。
「さとちゃん、私たちはね。
《一度、口に出してしまったら二度と取り戻せないのだから、言葉に出すときは軋轢を生まないか、相手を傷つけないか、よ~く考えてから言うようにしなさい》
と、親に言い聞かされて育ってきたのよ。」
なるほど。
私は母親から「陰で文句言うだけで、面と向かって言わないのは、女の腐ったの」と言い聞かされて育ったので、見事に真逆だ。軋轢上等。
私が6年も暮らしていた仙台で、あまり友達ができなかったのは、この気質になじめなかったから。
東北人女子よりも、西日本女子のほうが気が合う。
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