わたしの(前職)退職に関するよくある質問
「なんで会社辞めたの?」
「大きい会社で安定していたのになんで?」
「前職の会社のCMがバンバン流れているのを見て、辞めなきゃよかったな〜って後悔することある?」
退職が遅すぎたことを死ぬほど後悔してる
忙しさにかまけて完全に思考停止してた。
会社批判していた時間が死ぬほど無駄だった。
愚かだったなー
頭悪すぎたなー
このへんの「退職を決めたときの心境」をよく聞かれるので、詳しく書きます。
会社を辞める勇気がなかった
わたしは2015年4月末で会社を辞めて、1年ほど無職生活を満喫した後、フリーランスになりました。
会社を辞めたいと思ってから、実際に退職するまでに4年かかっています。
人生の選択を後悔することは、ほぼないのだけれど、唯一後悔しているのが、退職の決断が遅れたこと。
悔やまれる。
なぜ辞められなかったのか?
なにを恐れていたのか?
打ち出の小槌を手放せなかった
いまの会社を辞めたとして、はたして転職できるのか?
40過ぎてるわたしを採用してくれる会社はあるのか?
会社を辞めたら路頭に迷うのではないか?
生活していけないのではないか?
いまよりも良いお給料をもらえるのか?
それなりに満足のいくお給料をもらっていたので、打ち出の小槌を手放せずにいました。
自分ひとりの力で稼げる気がしなかった
転職が難しいなら、フリーランスという道もある。
でもわたしごときがフリーランスとして独り立ちできるのか?
そんな力量があるのか?
そもそも一体、何業で独立すればいいのか?
転職以上に遠い遠いフリーランスへの道。
電車の中で泣き出す
満員の通勤電車の中で当時熱心に読んでいたのが「社畜ブログ」と「イケハヤブログ」。
イケハヤさんのブログタイトルが、ある日突然「まだ、東京で消耗してるの?」に変わったときは、悔しくて電車内で泣いた。
まさに消耗していたから。痛いところを突かれて泣いた。
背中を押したハゲと鬱
現状に不満を抱えつつ、一歩も動けずにいたわたしを突き動かしたもの。
襟足に500円玉ハゲ
ある日、ふと襟足を触ってみたときに、部分的に毛が生えていないことに気づく。
ぬぬぬ?
合せ鏡で見てみると、500円玉大の円形ハゲが。
ストレスによる円形ハゲ。
頭頂部に1円玉ハゲ
500円玉ハゲができたことを、笑いながら仲良しの美容師さんに伝えたところ、神妙かつ慎重かつ優しい口調でさりげなく告げられる。
「そんなに気にするほどじゃないんですけどね。
すこーしだけ、1円玉かそれよりも小さいくらいなんですけど、頭頂部にもちょこっと出来てますね」
あのとき、座っていた美容院のイスから身体が少し浮いた。漫画みたいに。
声に出ない叫び。顔面蒼白で音声なしの絶叫。
あんなにショックを受けたことは、いまだかつてないかも。
軽く鬱っぽくなり、同僚に殺意を抱く
ストレスの原因は仕事と会社の人間関係。
面白くもなければやりがいも感じられない仕事をただただ生活のために続けていた。
(アイキャッチ画像参照)
同僚も気の合わない人が多く、「あなたたち、揃いも揃って全員間違ってるわ!」な人ばかりで、人間関係が最大のストレスだった。
あれはたしか2014年の春。
責任感の鬼強いわたしが、自分が任せられていた現場仕事を放棄した。
なにが嫌で放棄したのかは、もう覚えていないのだけれど、そのことを同い年の同僚女子に責められて「あの女、殺そう」と思ったことだけはハッキリ覚えてる。
どんな手段を使って、同僚女子を追い詰めてやろうか。
わたしを責めたことで、逆にまわりから反感を買うように仕向けよう・・・とかなり本気で考えてました。
いま思うと病んでますね。当時はまったく気づかず。
ただ、「現場に穴を開けた」という事実は、相当病んでいるのだなと認めるきっかけになり。
「ここを脱出しなければならぬ」と、ようやく決意したのでした。
つまらない仕事に追われる毎日
当時のわたしは「春商戦期」「夏商戦期」「冬商戦期」と年に3回の街頭イベントの主担当であり、多いときには「仙台」「秋葉原」「大阪」「名古屋」「福岡」の計5カ所のイベントを担当。
冬商戦が終わる頃に春のプロモーション戦略が決まり、次の春商戦イベントに向けて動き出す。
イベント準備→イベント開催→次の商戦期に向けたイベント準備・・・のエンドレスリピートで、ほかにもウェブ広告関連の仕事を山ほど抱えていたので、常になにかに追われている状態。
残業を終えて会社を出ても、あちこちの代理店担当者から業務用携帯にバンバン電話がかかってくる。
「○○のチェックをしていただけましたでしょうか?」
「修正原稿は送っていただけましたでしょうか?」
「来月の広告プランについて方向性は決まりましたでしょうか?」
うるさい、うるさい、うるさーい!!!
毎晩、会社のPCを持ち帰る。
帰宅途中も問い合わせの電話とメールがガンガン入る。
自宅最寄駅のベンチでPCを広げて、問い合わせに応じる。
やっと改札を出られたと思ったら、また別の代理店担当者から電話がかかってきて、立ったまま電話打ち合わせが始まる。
我ながらよくやってたわ。
会社員時代の人生の無駄時間ベスト5
通勤時間
品川駅の新幹線乗り場の上にスタバがあり、外国人観光客がスマホで動画を撮っていました。
改札から溢れ出てくる日本人がそんなに面白い?
面白いよね。
わたしも観光客だったら動画撮ってYoutubeにアップするわ。
心の中で舌打ちをする。
みんな無表情で会社に向かっていくけれど「会社にいなくてもなんの問題もないひと」をショベルカーでザザザザザーっとすくい上げたら、どのくらい人が減るのだろう?
みたいなことを毎朝妄想してました。
ランチ時間
「部内のみんなでお昼」
とかは、まだコミュニケーションという目的があるからいいんだけど
女子ばかりが集まる休憩室での昼食は苦痛だった。
愚痴が多い。
話にオチがない。
ドラマの話とか延々聞かされてうんざり。
そのドラマを見ていなくても、出演している役者の経歴を語れるくらい芸能通なので、会話内容のレベルの低さに心底うんざり。
メンタル不安定な上司の相手
直属の上司である女性課長が、超絶メンタルの不安定な人で、彼女のヒステリーを何度も浴びせられた。
わたしは比較的被害が少ないほうだったけど、それでも何度かやられた。
一度だけ、ふと気づいたら右手が胸のあたりでグーを作っていたことがあってびっくり。
本気で殴ろうとしたみたい。記憶があいまいだけど、だれかが止めに入った気がする。
部長を呼びに行ってくれたんだっけかな?
あぶないあぶない。殴っていたら傷害罪。
ミーティングという名のマウンティング合戦
「マーケティング戦略部」という、総勢20名ほどのご立派な名前の部署に最初は在籍しておりました。
週一で全体ミーティングをやるんだけど、内容がスッカスカ。
知識自慢合戦のマウンティング道場。
「高学歴でMBAホルダーの彼らが、こんな知識自慢合戦だけに時間を費やすはずがない」
「プロバー社員のわたしたちには知らされていない、社長直下の極秘プロジェクトがあって、夜な夜なプロジェクト遂行に邁進しているのだろう」
「UQロボとか作ってるんじゃない?地面の下から出てくる系のやつ」
当時、同僚女子とこんな会話をして、心の底からバカにしてました。
震えるほどのどうでもいい仕事
どうでもいい仕事を思い出して列挙するだけで、余裕で5000文字くらい書ける。
一例をあげると稟議。稟議稟議稟議。
課長にOKをもらえるように稟議書を書く。
↓
課長に訂正箇所を指示されて直し、部長に出す。
↓
部長に訂正箇所を指示されて直し、本部長に出す。
↓
ココとココとココを直せと本部長に言われて直す。
すると、あーら、不思議!
わたしが最初に作った稟議じゃん。
こんな日常。
これが仕事と言えるのか?
だれのなんのための仕事なのか?
生産性ってなんだっけ?
そりゃ残業なくならないわけだ。
ついに退職を決意
話を戻す。
イベント運営仕事に穴をあけたことをきっかけに「ここから脱出しなければ」と決意。
ついに上司に退職の意向を伝えます。
もう3000文字超えたので、後編につづく。