お誕生日おめでとう。わたし。

鬱々としていたときに差し出された手を掴んだら、生活が180度変わったはなし

2022年3月追記①

茅ヶ崎にマンションを購入して、最近、移り住んできた、、、という方からインスタのDMがきた。

独りモン女性
独りモン女性

北口近くの庶民エリアにマンション買って引っ越した独りモンです。伏字めっちゃ気になります!

※うっかりこの記事を読んでしまったようです

【不動産屋が絶対に教えてくれない茅ヶ崎カースト】茅ヶ崎市に住むなら海側?山側?

だいじょぶだいじょうぶ。茅ヶ崎はどこもだいたい良いところです(適当)

もう買っちゃったなら余計な情報は入れない方が良いと思うの。
でも、せっかくDMくださったのに、上のやり取りだけじゃあまりに申し訳ないので、ちょっと質問してみた。

茅ヶ崎に移住されたばかりの方にとって、一番知りたい情報ってなんですか?

独りモン女性
独りモン女性

外に出るとそこそこ社交的ではあるけど、めんどくさい人間関係は嫌いなので、めんどくさくないコミュニティにうっすら入るには、どの辺に出没すれば良いのか知りたいです!

なるほど。みんな考えることは同じなのだな。

結論から言うと、そんなに都合よく「めんどくさくないコミュニティ」なんて見つかりません。

コミュニティの運営管理者が、よほど強く「俺の目ん玉黒いうちは、ぜったいめんどくさくしない」と思っていない限り、だいたいめんどうなことが起こります。(さとちゃん調べ)

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さて、ここから先の文章は、2014年に書いたものです。

2008年にだれも知り合いのいない福岡に転勤したとき、孤独で死にそうになりました。

そこから行動を起こした話。追い込まれると人って行動するものですね。参考になれば幸いです。

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自分も同じだと気付いた

同僚のKさんが亡くなったとき、私は焦った。

私も同じだったから。弱音を吐ける場所がなく、孤独だという点において。

※前回の話はこちら  ショックと心労で生理が半年止まったときのはなし

自ら手を挙げて、張り切って福岡に来たものの、知り合いゼロの土地での暮らしは、想像以上に寂しく。ひとりの部屋で鬱々とした日々を過ごしていたのは、私も同じだった。

きっかけは福岡オンラインコミュニティ「よかとも」

Kさんの葬儀など、いろいろ終わった頃。
福岡に来てわりとすぐに入会していた、福岡の地域コミュニティ「よかとも」をふと開いてみたら、見知らぬ人からメッセージが届いていた。

(補足:「よかとも」とは、当時福岡にあった地域版mixiみたいなものです。いまはもうないみたい。)

メッセージをくれたCちゃんは、私と同い歳で、夫を家において単身赴任で福岡にやって来たという。
わりと誰でも知っている会社のコールセンター九州支社長という、まあまあ重めの任務で来ていた。

何度かメッセージをかわし「ぜひ会いましょう!」と言う積極的な彼女に引っ張られるようにして、見知らぬ孤独な者同士、飲みに行くことに。

当時、わたしは35歳。
女のフリした怖い男性(ネカマ的な)だったらどうしよう?と不安になりながら、待ち合わせの店に行ったと記憶している。

行動力はあるけど孤独なCちゃん

孤独なCちゃん
孤独なCちゃん

結構もう、あちこち旅行に行ったんです

(ちゃんと女性だった)初対面のCちゃんが見せてくれた、たくさんの旅行写真は、どれも風景写真のみ。Cちゃん本人が映っているものが一枚もない。

天神からバスに乗り、九州6県のあちこちの観光地に、休みのたびにひとりで出かけていると言う。

積極的に誘ってきたわりに、会ってみるとあまり人付き合いが得意そうではないCちゃんが、亡くなったKさんと重なった。

Cちゃんの鬼行動力に引っ張られる

初対面の日。
帰宅したらCちゃんからメッセージが来ていて「今日はありがとうございました。お会いできて良かったです!」的な御礼メッセージかと思ったら違った。

「よかとも内にコミュニティグループ作成したので、お誘いの文章とか、あとはいい感じに編集よろしく!」

はええ、、、
行動力の鬼か?
もっと打ち合わせしてから立ち上げるのかと思ってたら、ぜんぶすっ飛ばしてきやがった。

コミュニティグループの立ち上げは、来週くらいにやればいいかなー?とのんびり思っていたわたしは、帰宅後すぐにCちゃんが作ったグループを編集し、グループ立ち上げの主旨や、どんなメンバーを仲間に迎えたいかを書き込んだ。

だって、Cちゃんがもう作っちゃったから。やるしかない。

そこからは「仕事柄、人相手は得意だけれど行動力がイマイチな私」
「人相手は苦手だけど抜群の行動力を持つCちゃん」とで、どんどん仲間を増やし、それはそれは、楽しい福岡生活が始まった。

いま思えば、Cちゃんとは互いの不得手を補い合える、補完関係バッチリな相性だった。

Cちゃんが喜んでくれた

そうして立ち上げたコミュニティメンバーで、レンタカーを借りて、天草までイルカウォッチングに行った日のこと。

あいつら本物?電池で動いてんじゃないの?的な営業力を見せつける(船を追いかけて来る)イルカの群れにキャーキャー騒いで大興奮したあと、博多に戻り、しこたま飲んだ。

いつもクールなCちゃんが、いい感じで酔っぱらい、めずらしく感情を昂ぶらせて言った。

孤独じゃなくなったCちゃん
孤独じゃなくなったCちゃん

ああ、嬉しい!ああ、楽しい!
ずっとひとりだったから。誰かと遊びに行ったり、飲みに行ったりしたかったから。それがやっと叶った。

博多駅筑紫口の通路で、酔っぱらったCちゃんが、みんなの顔を見て嬉しそうにしていたのを昨日のことのように思い出せる。千鳥足のお手本みたいな千鳥足だったことも、鮮明に思い出せる。

亡くなったKさんも、仙台でこんなふうに仲間を作れていたら、死んじゃうことはなかったのかな。
CちゃんにKさん重ね合わせて見ていた私は、そう思った。

そしてわたしも。
Cちゃんが声をかけてくれたおかげで、ギリギリのところで死なずに済んだ。

成功体験の裏に潜む後ろめたさ

私が人の居場所作りに興味を持つのは、この一連の出来事があったから。

転勤先の仙台で自分の居場所を作れず、誰にも弱音を吐けず、死んでしまったKさん。

Kさんが亡くなり、自分も孤独に追い込まれていることに気づき、焦り、Cちゃんに声をかけてもらい、自分たちでコミュニティを作り上げ、福岡生活を一変させたわたし。

「人生のなかで一番楽しかった時期は?」と聞かれたら、いまも間違いなく福岡時代。
気の合う仲間に囲まれて、朝方まで声が枯れるほど飲んで喋って笑って、楽しい日々だった。人生が180度変化した。

これほどの成功体験があるだろうか。

後ろめたさのある成功体験。

わたしは楽しく暮らせた。でもKさんはそこに辿り着く前に自ら命を絶った。

Kさんが仙台に転勤するように仕向けたのはわたしだ。

2022年3月追記②

コミュニティ作りのノウハウを教えられます

大人になると、気の合う友達を作るには、自分で行動しなくちゃならない。
ものすごく勇気のいることだけれど、勇気を出して行動しないと、あっという間に孤独に陥る。

わたしも最初は茅ヶ崎で探していました。友達を作れる場所を。気軽に飲みに行けるご近所友達がほしくて。

ヨガ教室に通ったら友達できるかなーとか、なにかイベントに参加したら友達できるかなーとか。でも、ぜんぜんダメだったから、見つかりそうになかったから、福岡での成功体験を再現することにした。

そして「茅ヶ崎ゆるり会」という、まったくもっていけてないネーミングのご近所コミュニティを作ったのだけれど、50人くらい集まったところで、見事に崩壊。
そのうち詳しく書きますけど、コミュニティ内で炎上事件が起こったのです。

あれの火消し以上にめんどくさいトラブル対応なんて、もう何年もしてないんじゃないかな。

っていうくらいトラブル対応が大変で、熱量込めて作ったコミュニティだから、炎上させた人たちに腹が立って腹が立って腹が立って(←3度言っても言い足りない)そして心底哀しくて悔しかった。

そのときの失敗から学んだノウハウのすべてをぶち込んだのが、テニスコミュニティです。

管理人であるわたしが旗振りをしすぎないこと。

わたし以外にも主体的に動いてくれるメンバーを作ること。

きっちりしすぎることなく「ゆるめ」に管理すること。

めんどくさい系が現れたら、わたしが憎まれ役になり、遠慮なく追い出すこと。(現時点でだれもめんどくさくない奇跡)

以前はFacebookグループで運営してました

現在はサークルスクエアというアプリで運営しています
わたしが作った鬼ルール

「ぜったいにめんどくさくしない」「めんどくさくするやつは悪!」という、わたしの強い意志が感じられる、しつつこいほどに「人間力」が問われている鬼ルール。我ながらウケる。

感動のツボはずっと同じ

去年の秋だったか。

テニスコミュニティメンバー何人かで、河口湖にテニス合宿に行った帰り。
茅ヶ崎駅北口で車を降りたあと、メンバーのひとり(20代男性)がポツリと言いました。

ああー、リフレッシュできたー

感動。

結局、わたしの感動のツボは、2008年以降、ずっと同じ。変わらない。
たぶんこれはもう、未来永劫変わらない。

でも、ひとりで作れるコミュニティの数には限りがあります。

孤独なだれかが奮起して、コミュニティ、サークル、大人の部活動を通じて、友達作りをするお手伝いをしたいです。

そんなの自分には無理!と思う必要はありません。仕切り屋のわたしが、軌道に乗るまでぜんぶやるから。

「どこに行けば友達作れますか?」よりも「コミュニティ作りたいんですけど、一緒にやってもらえませんか?」のご相談をお待ちしております。