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茅ヶ崎コミュニティでの失敗を大いに語る

以前「茅ヶ崎ゆるり会」という地域コミュニティを運営していました。

コミュニティを閉めてずいぶん経つのに、いまだに「ゆるり会に入会したいのですが、ブログのどこにも入会申し込みフォームがありません!」というお問い合わせをいただきます。DMで。

ブログのどこかに記事だけ残ってしまっているのだな。消せよ。(めんどくさい)

わたしがコミュニティを始めた動機、閉めた理由、いま考えていることについてお話しします。

サクサクッと手短に淡々と書くつもりが、思いが強すぎて4400文字を超える大作になってしまった。お時間あるときにどうぞ。

茅ヶ崎でコミュニティを作ろうと思った理由

2015年くらいに茅ヶ崎海側(中海岸4丁目)に越してきて、すぐに思ったことは。

  • チェーン店じゃない飲み屋さんがたくさんあって素敵
  • でも飲みに行く友達がいない
  • 飲み友達コミュニティみたいなのないかしら?

茅ヶ崎在住男子が書く、おすすめのお店紹介ブログ内にコミュニティを見つけて参加。

ブログ管理人でコミュニティ運営者であるMさんはとっても良い人。でも、参加メンバーがイマイチ。

ある日、Mさんがこっそり教えてくれたことに衝撃を受ける。

Mさん

飲み会の会費を上乗せして、僕が儲けているんじゃないかと、一部の人に疑われているみたいなんです・・・

うわー、さいあく

ちなみにMさんは当時20代後半。

メンバーさんたちは、Mさんより遥かに年寄りの40-50代が多め。
若者に飲み会を無償で仕切らせておいて、なにを言ってるんだか。呆れる。

「どんなメンバーがいるかが死ぬほど大事だな、、、」と、Mさんから学び、自分でやろうと決める。

地域コミュニティ「茅ヶ崎ゆるり会」ができるまで

私がやったことは以下のとおり。

茅ヶ崎ブログを立ち上げる

イケハヤさんの本を参考にしたり、オンラインサロンに入ったりして、茅ヶ崎地域ブログを立ち上げる。

ワードプレスに移行

アメブロで8本くらい書いたあたりで、検索に引っかかるためには、既存のブログサービスを使うのではなく、ワードプレスでブログを作るのが良いと知り、ワードプレスに移行。本を片手に頑張った。でも取り返しのつかない設定ミスに気づかぬまま300記事も量産してしまった。いまだに後悔している。

会社員をやりながらせっせとブログを書く

朝通勤(懐かしい湘南ライナー)車内+会社の昼休みにブログを書いて、ほぼ毎日公開。

無職なのでせっせとブログを書く

退職後は1年以上無職で、貯金+失業保険で生活しており基本ヒマ。ブレイキングバッドを観る以外の時間をブログ執筆にあてる。

地域コミュニティ運営開始

退職後にようやく時間ができた&ブログのPV数が月間7万を超えたあたりでコミュニティ運営を始める。メンバー募集をブログで告知。めんどくさい系属性の入会を徹底阻止したかったので、必ず面談をしてから入会してもらう手法を取る。

順調にメンバーが集まる

無料だったこともあって順調に人が集まり、週に3人くらいの面談をこなすことも。
基本はFacebookグループコミュニティでのやり取りで、そのほかに定期的に飲み会を開いたり、イベントを開催したり、互いの事業相談の場を設けたり。これは・・・会費を取らないと割りに合わない!と、ようやく気づき始める。だいぶ遅い。

月会費3000円の有料コミュニティに切り替える

参加メンバー25人を超えたあたりで、当時加入していたブログ系オンラインサロン主催者からの「会費5,000円くらい取ってええんちゃう?」というアドバイスもあり、有料会員制に踏み切る。「これまで無料だったメンバーからは会費を取らず、その分、コミュニティの運営に力を貸してもらったらいいかも」のアドバイスもこのとき誰かにいただき、その通りの運営にする。

茅ヶ崎ゆるり会を閉めた理由

さて、理由は大きく3つ。以下、事件発生順。

〜その1〜
「ある女性メンバーが好意を寄せている男性メンバーにしつこくつきまとう」という想定外の事件が発生。しかも立て続けに2件。(異なる組み合わせで)

住所が容易に特定できるご近所コミュニティなので、男性→女性はものすごく気を付けていたけれど、逆は想定していなかった。甘かった・・・

〜その2〜
面談をしていたにも関わらず「重度のメンヘラさん」が入ってきてしまう。同時期に男女ひとりずつ。

入れるときに見抜けなかった・・・

〜その3〜
途中で月3000円の会費制にしたことにより、コミュニティ内で炎上事件勃発。

見事に燃えた・・・

3つ目が興味深くないですか?(語らせろ)

事の発端

途中から会費制にしたことにより「無料メンバー」と「有料メンバー」が半々くらいで混在。この頃のメンバー数は50人超えるくらい。

有料メンバーさんたちが「無料メンバーずるくない?」と言い出さないかは、常々、気にかけていたけれど、気にかけるべきはそっちじゃなかった。

当時「有料メンバーが感じるかもしれない不公平感」を心配していた私は、無料メンバーも有料に移行してもらうべきか迷っており、それをコミュニティ内の「ビジネス相談会」的な集まりで「自分のビジネスの相談」として、参加していたメンバーに話した。(この場には無料メンバーと有料メンバーが混在)

そ・し・た・ら!

その場にいた有料メンバーのひとり(仮名Kくん、家庭持ち30代男子、起業準備中)が、私に断りなく、コミュニティのFacebookグループに燃料投下。

Kくん

みなさんも茅ヶ崎で友達ができて、さとちゃんに感謝しているなら、そろそろ会費払ってもいいんじゃないですか?

あいつ、、、やってくれたな、、、

投稿された直後に見つけ、驚き焦り、すぐさま削除しようとしたのだけれど、いや待てよ、これ無料メンバーからどんな反応が返って来るのか見守るべきじゃないだろうか・・・と考え直し、あえて反応せずそのまま投稿を放置。

期待通りにいい感じの異論反論が繰り広げられる

あのとき、無料メンバーからどうしても会費を取りたかったというわけではない(たぶん)。

いい加減、仲良しこよしなだけの「平和なコミュニティ」に飽き飽きしていたので、血気盛んでちょっとズレてるKくんの「どこからどう読んでも、無料メンバーに対して配慮の欠片もない、死ぬほど失礼な言い回しの投稿」により、どんな議論が交わされるのかを見てみたかった。

コミュニティメンバーのほぼほぼ全員が私のブログ読者であり、ブログのファンであり、よって私は神様。常に物事の良し悪しをジャッジするのは神である私。その状態があまりにも不健全だと感じていた。

だからあえて投稿を放置。みんなのリアクションを発言せず見守る。

コミュニティ内で巻き起こった異論反論オブジェクション。
ここで正々堂々とKくんに回答した古株の無料メンバーさんたちの発言は素敵でした。
見事に大人な対応でした。
これはいい流れになってきた!Kくんありがとう!と、小躍り。

が、世の中そんなに都合よく、みんながみんな大人なわけじゃない。
ここで想定外のことが起こる。

裏でKくんバッシングが始まる

過去に私が「コミュニティ内アンケート用」に作成し、放置していたFacebookグループを、ある古参メンバーが私に断りなく復活。

コミュニティ初期に作ったそのグループには「無料メンバー」しかいなかったため、このグループを活用したKくんのバッシング大会が始まる。

Kくん不在のグループで、有料メンバーがひとりもいない密室グループで、Kくんの発言に憤った「古参無料メンバー(の一部の人たち)」のあいだで、どんな言葉のやり取りが交わされたか。

私は読みながら言葉を失い、とてつもなく哀しくなり、心の底から嫌になり。

なんなんだこれは?

いま、一体、なにを見させられているのだろう?

こんなひどいやり取りを発生させるために、せっせとコミュニティ作りをしてきたんだっけ?

でも、古参メンバーの一部がここまでこじれてしまったのは私のせいでもある。私の采配が甘かったから。

深くふかーく落ち込み、そして決意。

感情に流されることなく、淡々と対応し、炎上が治ったらコミュニティを閉鎖しよう。

なぜか。

コミュニティを閉鎖することが、一部の古参メンバーに対する最大の報復だから。

もうすっかり忘れていた。いま書いていて思い出した。
そうだった。復讐したくてコミュニティを閉じたのだった。

着火マン気質なので、怒り狂うことはいまも日常茶飯事だけれど、あれほどまでに怒り哀しんだことはない。そのくらい、思い入れがあったのかもしれない。自分が立ち上げたコミュニティに。メンバー数名のときから、全面的に協力してくれていた古参メンバーさんたちに。

失敗を振り返り、いま思うこと

2年以上に及ぶコロナな時を過ごした私たちは、前よりもっと、人との繋がりを求めている気がします。

テニスコミュニティを通じての気づき

去年からテニスを習い始め、スクールで知り合った仲間たちとコートを借りて外テニスを楽しむ中で、気づいたことは。

  • テニス仲間は、なんでみんな揃いも揃って礼儀正しく、いい人たちばかりなのだろう(シャイ+礼儀正しい属性多め)
  • 「テニス」という共通言語がひとつあるだけで、性別年代問わず、こんなにも距離が縮まるのが早いとは
  • 普段、家にこもってオンラインで仕事関係の人としか話してないから、利害関係なしの関係性が心地良い

私が発揮すべき能力

初対面の人と距離を縮めるのが得意。場を盛り上げるのが得意。
あなたのその能力でわたしの孤独が埋まる場所を作ってほしいと請われたら、断る理由が見つからない。

はい!喜んで!

秘密結社Kサロンで勉強中

「ひとり起業家向けのコミュニティ」を立ち上げたいと思い、実際にコミュニティを動かしながら、本格稼働に向けて準備中。

「過去のコミュニティ運営失敗は、間違っても古参メンバーのせいではなく、2000%自分のせい」だと、素直に認められる程度には月日が経ち。改めてコミュニティ運営を学びたいと思い、Voicy緒方社長、、、じゃなくて、ベンチャー支援家兼投資家Kさんの「秘密結社Kサロン」に入会。

入会時の対応からして、手厚くて手厚くて手厚くて、手厚い対応をされるたびに反省しきり。
わたしぜんぜんここまでできてないわー
こんなにも緻密かつ丁寧なフォローが必要だったのか。

そしてなにより求められる人間力。

ただいま猛省&勉強中。

準備が整ったら募集をかけます。待っててね。

さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。