伊坂幸太郎の小説「グラスホッパー」が映画化されるという(11月公開)。
主演 生田斗真。異論なし( `ー´)ノ
2000年代に入って読んだ小説で気に入っているのは伊坂幸太郎だけ。
伊坂幸太郎が仙台在住で、ストーリーの舞台が仙台なのもお気に入り(わたしも住んでいたから)。
そろそろ本屋には「夏の読書フェア」なるものが展開されていることでしょう。
本はもっぱらamazonで買うのでフェア見てないけどね。
伊坂幸太郎の名前は知ってるけれど、読んだことないな~という方にお勧めの3冊をご紹介。
魔王
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。
流されやすい日本人の愚かさが皮肉たっぷりに描かれる。
「自分の頭で考えろ!」
著名人の発言を鵜呑みにする人、マスコミに踊らされている人、「自分の意見風に誰かの意見を語っちゃう人」にこそ読んでほしい。
漫画化、舞台化はされているのに映画化はされない。
映像化された「魔王」を見てから死にたい。
生田斗真が弟役ができる年齢のうちにお願いします。
漫画もオススメ。
ゴールデンスランバー
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
2008年本屋大賞、山本周五郎賞を受賞。
堺雅人×竹内結子で2010年に映画化。映画も好きです。
荒唐無稽な話ながら、学生時代の恋人や友人とのつながりについて考えさせられる。疎遠になっても深いところでつながっている本当のつながり。私にはこんな友人いるかしら?と思うと凹む。
ラストシーンの「たいへんよくできました」でじんわり泣ける。
アヒルと鴨のコインロッカー
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。
第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
「映像化不可能」と言われる小説は多いが(最近では前田あっちゃんのイニシエーションラブもそのひとつ)この小説もそう言われていた。
が、あっさり映画化。
「悪魔めいた印象の長身の青年」を演じる瑛太の演技で成り立っている映画。
ネタバレになるのでそれしか言えないけれど、とにかく瑛太が素晴らしい。
とはいえ、映画版は瑛太が運転しながら絶叫する中盤までは、退屈で退屈で眠たくなるので、先に原作を読んでから映画を観ることをオススメする。
瑛太が絶叫したあとは、めくるめく伏線の回収が始まり大興奮。
眠たくても前半がんばって観て。
以上、映画のオススメも混ざりましたが、昔の角川映画のように「読んでから見るか、見てから読むか」でも楽しめる(「魔王」除く)、夏のオススメ小説。
夏休みはどこに行っても混んでいるので、クーラーの効いた部屋でアイスコーヒーでも飲みながら、小説の世界にトリップしましょう。
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