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追い詰められる経験が成長させる

今日、世界が終わればいいのにと思っていた

前職では研修講師をやっていた。

最初に講師デビューしたのは、27歳のとき。
1日研修の中の、ほんの2時間くらいのパートだったのに、
緊張して緊張して、朝も昼も、自分の出番が終わるまで、まったくご飯を食べられなかった。

その後、ある程度、経験を積んでからも、初めて実施する研修プログラムのときは、死ぬほど緊張した。

「今日、世界が終わればいいのに」

大変不謹慎ながら、研修の日の朝は、毎回そう思っていた。
逃げ出したい。。。
でも、逃げられないから、不慮の事故が起こればいいと、本気で願っていた。

しんどい晒され体験

とある大企業様の新人研修を担当したときが、いちばんの晒され体験。

全国9都市で開催される研修の、初回プレ研修を担当していた。
研修会場には、受講生のほかに、クライアント企業の各地方研修担当者様がズラリと並び、私の研修進行をその場でチェック。

研修会場の隣の会議室では、各都市の研修を担当することになる講師予備軍の皆様と、研修運営責任者の皆様が、リアルタイムでビデオカメラに映る私の姿と声をチェック。
休憩時間のたびに、容赦ないダメ出しと、講師予備軍の皆様からは、「さっきの質問、私の担当エリアでされたら何て答えればいいの?」の質問の嵐。
研修会場に戻れば、受講生からのごもっともなツッコミと、ローカル社員様からの「うちのエリアの場合は違うんだけど、、、」の(無駄な)ツッコミ。

ものすごーく晒されて、だけど評価は散々。
終了後の反省会では、意地悪なローカル社員様に「余計なこと言って墓穴掘ってた」と罵られ、心身ともに疲労困憊すぎて、罵られていることにも気付かずポカーンとしていたら、
「あんたらが社内でコンセンサス取れてないから、こっちは散々な思いしてるのに、言うに事欠いて《墓穴掘った》とはなんて言い方だ!」と私の上司が立場をわきまえず、クライアント様にブチ切れ。
もう、てんやわんやの、なにがなんだか分からない状態で退散。

茫然自失の状態で、帰りの飛行機に乗って、座ってホッとしたらドバドバ涙が溢れてきて、そのまま羽田までずっと泣いていた。

懐かしいなあ。

こんなことがずっと続いて、あまりにもしんどかったから、
いまの会社に転職したのでした。

晒される経験に疲れて逃げたら、味気ない毎日が待っていた

そして転職5年目の現在。

「今日、世界が終わればいい」

と、世界の終焉を願うことはなくなった。

その変わりに。

「積極的に死にたいわけじゃないけれど、積極的に生きたいわけでもない」

と、自分の人生の(自然な)終焉を願うようになった。

さて、どちらが不幸だと思いますか?

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私は晒される経験をしていたときに、明日世界が終わればいいのにと、いつも願っていた。
そして、それは辛いことなんだと思っていた。
でも違っていた。
明日世界が終わればいいと思うほどの緊張を味わえるのは、自分の人生を生きているからだ。

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自分の生き方を、暮らし方を、仕事の仕方を変えたいので、3月いっぱいで会社を辞めることにした。今日、会社にも伝えてきた。

さて、春からどんなふうに生きようか。思案中。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。