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40年ちょっとの人生の中でいちばん楽しかった福岡暮らし

2008年3月~2009年5月までの1年2カ月、福岡で暮らした。

自分が生まれてから現在までの幸福度を模造紙に折れ線グラフで書けと言われたら、間違いなく、この1年だけ模造紙からはみ出してしまう。
そのくらい、楽しかった。

福岡の街、福岡の人

自宅と、職場と、気の合う友達と、飲み屋が、すべて自転車15分圏内に収まる街。それが福岡。

金曜の夜、仕事が終わった順にワラワラと集まり出し、ひたすら黒霧ロックを飲み続け、しゃべり続け、笑い転げ「あれ?なんでだろう?のどが嗄れてきたぞ?」と我に返ると朝の5時。
わー、さすがに飲み過ぎたね~と、それぞれ自転車にまたがり解散。
そんな毎日。

宅呑みもしょっちゅう。
朝起きると、テーブルの下に「黒霧島の1リットル紙パック」が空になって転がっている。
そんな毎日。

楽しすぎて怖くなった

東京に戻ってきてしばらく経ってから、前に私が送った写真を彼に見せられた。
iPhoneに保存されていたその写真は、ある日の福岡での飲み会の写真。

「名前と顔が一致しないから教えて。この人は誰さん?」

えっとね。

この人がMさんでね。おかしな性癖を持つ(※ブログには書けない「ス」から始まる性癖)彼氏とずっと同棲してたんだけどね、その元カレに亀甲縛りされてね~(以下自主規制)
この人はAちゃんでね、ほら、高校生のときの彼氏以外は、付き合ってきた相手がすべて既婚者というツワモノで、その昔、付き合っていた男が自殺未遂してね・・・

そんなハードボイルド過ぎる面々のプロフィールを改めて説明していたら、ドバドバドバーっと涙が溢れて大泣き。

なぜ、福岡での楽しい生活を手放したのか

楽しすぎて怖かったから。幸せすぎて怖い、みたいなものだろうか。
あまりにも、周りのみんなが面白くって、面白すぎて、気が合って、しょっちゅう会って、飲み明かして、
このままだと、そんな日々が永遠に続きそうで、怖くなった。
この楽しいままで、一歩も成長しないで、止まってしまうんじゃないかと、怖くなった。

なんて意識高い系なんだ、当時(35歳)の私。
いまなら、いまの年齢なら、あの生活を永遠に続けたいと、願ったかもしれない。

あの頃以上に高い折れ線グラフは、いまだ描けずにいる。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。