猫を動物病院に連れて行くのは大変です。犬より遥かに大変です。
犬ならば、タロちゃ~んと呼べば尻尾フリフリ来るのだろう。
で、おやつを食べているあいだにサッと捕まえてゲージへ放り込む。ラクそうだ。
猫はそうはいかない。猫の警戒心の強さ、ハンパない。
人間の言うことなど聞きやしない。以下、私と猫たちの攻防戦。
ネコ捕獲作戦1回目 AM9:00
キジトラ兄弟のワクチン接種に行こうと決めていたこの日。
普段は猫たちが家にいようがいまいが気にも留めないけれど、今日は朝から在宅チェック。
よしよし、家にいる。
1時間前から徐々に準備を始めるとしよう。
ヤツらに悟られてはならぬ。こちらの動きを絶対に悟られてはならぬ。
【捕獲60分前】
外に通じる「猫ドア」を封鎖。すかさず神経質なキジトラAが異変を察知。
猫軍団(3匹います)の警戒レベルが一気に上がる。
【捕獲15分前】
警戒レベルを下げるためにあえてパソコン作業をする。
普段と何も変わりませんよ~、捕獲する気などさらさらありませんよ~を装う。
警戒レベルが下がった模様。フフフ、油断しておる。所詮、猫なのだ。
鳴いているんじゃなくてあくびしてます。
【捕獲5分前】
キジトラ2匹がまったり過ごしている部屋の扉を閉める。
隣の和室の押し入れから布製ゲージを取り出す。
和室で寝ていた黒猫が警戒して私を睨みつける。
「なんじゃ、われ~」
おお、こわ。あなたは先月行ったから今日は行かないよ。
【捕獲3分前】
キジトラAとBがいる部屋に入り、捕獲開始。
布製ゲージを見るなり、神経質なキジトラAが封じていた猫ドアを体当たりで開けようとする。
慌ててキジトラAの首根っこを押さえつける。
そのあいだにキジトラBがシャラ~っと猫ドアを開けて脱出。
・・・ちくしょう。失敗。窓の外に逃げた猫軍団。
ああ、腹立つ。この怒りをどこへぶつけようか。
とりあえず、午前診療は断念。
【反省点】
猫ドアの封じ方が甘々でした。油断していたのは猫ではなく私のほうでした。
ひとり反省会を終え、気を取り直して午後診療(15時~)に挑むこととする。
神経質なキジトラAが、それまでに帰ってくれば、の話だが。
猫達が私をバカにしている(気がする)
窓の外に逃げたキジトラ兄弟は、おそらくこんな会話をしていたはずだ。
ネコ捕獲作戦2回目 PM2:30
作戦変更。猫をぜんぶキッチンに集めることにする。
神経質なキジトラAが自らamazonの段ボールに納まっていたので、そのままキッチンに運ぼうとしたところ。
・・・箱を動かしただけで逃げられた。
あいつ、、、またあいつだ。
キジトラAさえいなければ、、、段ボールごと捨ててやろうか。
ああ腹立つ。腹立つからビール飲んじゃおうっと。もう今日は諦めた。
そういえば「動物のお医者さん」
に勝手にひとりで病院に来てしまう犬のエピソードがあったなあ。あんなんだったらいいなあ。勝手に病院に行って、診察台に上がって注射をチックンしてもらい「先生お世話様でした~」と御礼も言って、お会計も済ませて帰ってきてくれたらいいのに。
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