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既婚者の恋愛、大人の恋愛の是非について

大人の恋愛

いつも私のブログを(勝手に)宣伝してくれる、仲良しのよこちんよこちゃんがこんな記事を書いていた。

「「浮気したい」「不倫したい」っておまえら正気か?」 (Yokota@Blogより)

ふんふん。夢見がちボーイなよこちゃんが言いそうなことだ。

それに対する良識あるみなさんのご意見。

A さん
別れてからやればいいのにっていうのが率直な意見です。真面目だから! 
B さん
「浮気や不倫は飲酒運転と一緒!!」名言ですね!
C さん
大人なんだから。ちょっと妄想するくらいで止めておこう。お互いフリーになったら良しとしよう!
ふんふん、なるほど。まいったな、こりゃ。
あの~、ひとっつも同意できないんですけど~

今日は「不倫や浮気なんてあり得ない!いちばんやってはいけない裏切り行為だ!!」と、憤慨するあなたへの挑戦状。

恋人や伴侶が別の異性と肉体関係を持ったら哀しくてショックです

26歳のときに、「同棲している彼のスーツのポケットから性風俗のポイントカードを見つける」という苦い経験をした。

同棲していた5カ月間、彼とは一切、性交渉が無かったので、見つけたときには大いに動揺し、動悸息切れ眩暈がし、目の前が真っ暗になった。

この世の終わりだと思った(1999年だったしね)。
仕事を辞めて、彼と結婚するつもりで仙台までついて来たというのに。
私の人生、この先、どうすればいいんだ!
お先真っ暗!!

・・・と、被害者ぶって嘆いていたのは、たぶん2日間くらい。
2日もすると、私の中から別の声が聞こえ始めた。

「おーい、おーい、ちょっとあんた」

「なんでそんなに悲劇のヒロインぶっちゃってるの?」

「あなたが求めたのに、彼に断られたというわけじゃないでしょう?」

「一緒に暮らし始めたら、なんだか姉弟みたいになっちゃって、家族だからその気になれなくなったのは、お互い様でしょう?」

「彼を責めるのはお門違いなんじゃないの~?」

その声は最初は小さく、そして徐々に私を納得させるくらいの大きさになっていた。

「確かに!」

自分に問いかける。

双方の親に挨拶に行き「結婚前提の同棲」と宣言して出てきた手前、たったの5カ月で終わらせるわけにはいかない。実家に帰るのもカッコ悪い。

どうする?オレ。選択肢は3つ。

A:風俗のポイントカードは見なかったことにして彼との同棲を続け、そのうち性交渉も復活させる

B:風俗に行ったことを彼を問いただし、反省させて、そのうち性交渉も復活させる

C:風俗のポイントカードは見なかったことにして、とりあえずひとり暮らしをするための資金を作り、別れる。

Bは無いな。わたしプライド高いから。
Aを選んだ場合、性交渉を復活させられるだろうか?
風俗に行ったからイヤ~という気持ちもあるが、それ以前に、彼と再び、そういうことをしたいのか?男女の関係を取り戻したいのか?

否!!

長く付き合ってきて、もはや姉弟のように仲良しだから別れるのは辛いけれど、性交渉を復活させたいという気持ちはまったく無い。
弟とするくらいムリ。無理ムリ。
こりゃ、アカン。
でも、実家に戻るのもみっともない。

かくして私は、一人暮らしの資金を貯めるべく、夜の街に働きに出たのでした。(仙台の国分町)

そのあとの同棲では浮気されました

その後、国分町のキャバクラで知り合ったお客さんと付き合いはじめ、前彼がケチつけてきてすったもんだした挙句(すったもんだは割愛)新しい彼と同棲を始めて仙台に残留。

この3歳年下の彼とは6~7年同棲していた。

だがしかし。性交渉が無くなるのも結構早かった。またかよ。
今度は私だけが拒否をした。
だってイヤなんだも~ん。その気になれないんだも~ん。
そんなことってあるでしょう?嫌いじゃなくたってあるでしょう?人間だもの。
私はね、義務でイヤイヤするのは間違ってる!と思ったのです。
相手にも、自分自身にも、どちらにも失礼過ぎる。

そうしたら当然のように彼が浮気をした。

長期出張を繰り返していた時期に、札幌の女から、ちょいちょいメールが入るようになった。

相手がキャバ嬢か素人かまではわからないが、間違いなくクロであることはわかる。
なめんなよ。胸が痛む。ツライ。ショック。

そしてまた声が聞こえる。

「おーい、おーい」

「なんでそんなに被害者ヅラ・・・」

わかってるってば!!

自分で拒んでおきながら、相手の浮気を責めるのはお門違いだと、充分に分かっている。それでもショックだし胸が痛む。

さあ、私が取るべき行動はどれだ?(再び)

A:彼の浮気には目をつむり、彼との性交渉を復活させる

B:彼の浮気を罵り、彼との性交渉を復活させる

C:なんだか悔しいから自分も浮気する

Bはあり得ない。プライドが許さない。
Aかあ、、、無理だな。
はい、Cへ、レッツゴー!

浮気相手との温泉旅行は、なかなか甘美で味わい深いものでした。

そして互いの浮気を怪しみつつも、責め合うこともないまま、最後は私が大泣きに泣いて(←家族としての情が移っていたので)別れた。

2度の同棲から学んだこと

2度の同棲を経て私が理解したこと。

1.どんなにラブラブだったとしても、人の気持ちは移ろいやすく、身体が離れることもあれば、心が離れることもある。

2.決してやってはいけないのは、相手の心を縛りつけること。自分の心を縛りつけること。

3.「結婚」とは1の可能性が大いにあると分かった上でチャレンジすべき、大変リスキーな制度であるということ。

「結婚しているのに、付き合っている相手がいるのに、パートナーと別れる前に関係を持つなんて間違っている!」という人が間違っている!というのが私の考え。

そんなご立派なことを言えるのは、
幸いにして、他の誰かに心ときめく機会がないか、
心ときめかないよう用心深く暮らしているか、
心ときめく相手がいるが自分を押し殺しているか、
心ときめく相手と成就するのに一切苦労しなかったか(理解ある結婚相手だった)のどれかだろう。

「好きな人ができた、別れてほしい」

「そうか、、、残念だけど、そういうこともあるよね。了解( `ー´)ノ」

なんてパートナーはこの世にはほとんど存在しない。

たいしてよく話し合いもせずに勢いで決めた契約(結婚)で、互いを縛り付ける。
パートナーの心や身体が離れる可能性もあることを理解した上で結婚していないから。

恋人にフラれることがあるように、夫や妻にフラれることだって当たり前にあるのに。
だって家族である前に男と女なのだから。
個体差はあれど、私たちには誰かに恋い焦がれる気持ちと、それに付随した性欲が備わっているのだから。

もう一度言っておく。

離婚が成立するまで我慢しろと言うけれど、そう簡単に離婚は成立しない。
勢いでした結婚なら尚更。
トムクルーズのように、離婚後の細かな条件を並べ立てて契約書を交わして結婚したわけじゃない。
離婚が成立するまでにすったもんだするし、すったもんだしているあいだに人生が終わる人もいる。

「子供がいるなら、子供が小さいうちはガマンすべき」

ガマンして家庭内が殺伐としないなら、いくらでもガマンすればいい。
両親が揃っていて、パパとママが仲良しだったら子供は嬉しい。
でも、嘘を見抜けないほど、子供は鈍感ではない。
子供の優先順位は当然一番に来るけれど、その上での選択肢が「無理して夫婦生活を続ける」の一択では無いはずだ。

結婚に向いているのは「浮気をしない人」ではない

夫婦そろってゼクシィのCMに出て話題となった樹木希林と内田裕也。

結婚以来、ほとんど家に帰って来ない、奔放すぎる夫(内田裕也)に対し、いまだ籍を抜かずにいる樹木希林がトーク番組で語っていた。

「結婚なんて大変に決まっているの。それでも自分の人生において、そういう面倒を引き受けて背負うのもいいものよ。」

こんな感じのことを仰っていて痺れた。

面倒を引き受ける覚悟を持てなかった自分を恥じた。

私にはその覚悟がなかったので、現在まで独身でいる。

傷つけられること以上に、相手を傷つけることが怖くて、傷つけるリスクを取る勇気が持てなかった。
二度の同棲を解消したときの、別れ際のパートナーの寂しそうな様子がいまも脳裏に焼き付いている。
申し訳ないことをしてしまった、彼らの人生を台無しにしてしまった、という懺悔の気持ちが今もある。

それでも、結婚なんて勢いでするもの

Hulu(フールー)で始まった海外ドラマ「理想の夫婦の別れ方」が面白い。

パートナーに内緒で必見のドラマ!

これでもかというくらい、さまざまな夫婦のありようが描かれていて興味深いのだけれど、私が最近唸ったのは、浮気をして妻に出て行かれた夫のセリフ。

「PC上で契約に同意してチェックマーク、誰も条件は読みやしない、結婚はあれと同じだ。チェックマークの印」「互いに条件を破れば相手に警告をする」

まさしく。

私はもう充分にいろいろ経験してきたので、この先、結婚するときには年間契約にするけれど。

(過去記事:結婚したい人たちに提案!籍を入れる前に【婚前契約書】を交わそう!

こんな人はほとんどいないだろう。結婚なんて勢いでするものだ。

 

異論反論あると思う。というか、反論が圧倒的多数であろう。
かまへん、かまへん。

1.夫婦になる契約を結んだとしても、パートナーの心や身体が離れることは当たり前にあるし止められない

2.心や身体が離れるのは自然なことなのに「裏切り者」とパートナーを罵るほうがどうかしている

3.心や身体が離れてしまったことに逃げずに向き合い、対処法を考えるのが大人の対応ではないのか

4.結婚とは「相手の心を縛り付けるための契約」ではないはず

5.よこちゃんは圧倒的に経験値が足りない

 

自分の心に聞いてみてほしい。
あなたは自分を殺していますか?生かしていますか?

「理想の夫婦の別れ方」は、自分の心の開放が上手くできない人にオススメのドラマ。主人公の男性が悶え苦しむ様子が、自分と重なるかも。

※「理想の夫婦の別れ方」はHulu(フールー)で2週間無料で観られます。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。