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女子×女子カップルの模擬結婚式に参列してきた

可愛い!しか出てこない

レズビアンカップルの模擬結婚式に参列。都内の格式高い神社で。2人とも友人。

もっと違和感を感じるかと思っていたけれど、まったくそんなことはなく。
打ち掛け姿を見ても、ドレス姿を見ても、「可愛い!!!」以外の言葉が出てこない。

そのくらい可愛かった。

後日、彼女たちを知る友人に、2人の顔が出ている写真を何枚か見せたところ

「可愛い!!!!」と、叫んでいた。

さとちゃん
ね?
黒猫
でしょ?

わたし以上に興奮した、友人の発する「可愛い!!」に大満足。

わたしの模擬体験

わたしも模擬体験をしてきた。

彼女たちが、世間様にカミングアウトしたときに浴びるであろう、好奇のまなざしを。
神社に居合わせたご年輩のみなさまの、打ち掛け×打ち掛けのカップルを見る目。

口元に手をあててヒソヒソ話す方たちの様子は、目の前で橋田寿賀子のドラマが繰り広げられているかのようだった。
なんというベタなリアクション。

どう感じるかは人それぞれだし、違和感を感じられても、気持ち悪いと言われても仕方がないと、前に彼女たちが話していた。だって自分たちも、ゲイのことを心から理解できるわけではないし、と。

神社での撮影を終えたあと、ウェディングドレスに着替えて、東京駅近辺で撮影をしたらしい。
どれだけの人の目に晒されたのだろう。

あのイヤ~な感じのヒソヒソは、彼女たちの視界の片隅にも入ってきているのだろうか。

感じ方は、人それぞれでいい。
でも、感じたことを表現するやり方には、その人自身の品格が表れる。

品の良さって、いわゆるマナー的なことじゃないんだな。
と、学びました。

恵まれたビアンカップル

どちらの親にも反対されることなく、養子縁組を結び、レズビアンカップルとしては、群を抜いて恵まれている彼女たち。

2人が模擬結婚式に出ることで、同じ境遇の人たちにとっては、微かな希望の光になるのかもしれない。

目立つことが嫌いな彼女たちが、3割くらいは自分たちの想い出づくりのために、
残り7割は、善意のボランティアとして、晒し者になる覚悟を決めたんじゃないだろうか。

勝手に憑依して号泣

この写真はあとからもらいました!

わたしは誘われてもいないのに、模擬結婚式の話を2人から聞いたときに「参列したいんですけど!」と、図々しく申し出まして。式の最中は、勝手に当人たちに憑依し、感極まって泣いていました。

2人が出会い、今日のこの日を迎えられたことに(勝手に)感動。

親戚のお姉さん的ポジションで、両家ご家族の輪に混ぜてもらい、家族の嬉しくもあり、戸惑いもあり、それでも、娘たちの過去を思い出して「いい相手が見つかって本当に良かった」と安堵する様子に(勝手に)共感。

近付くと芽生える感覚

もうずいぶん前に、2人と知り合った頃には、気付いてしまっていたのだけれど。

恋愛対象として、異性しか対象にできない、自分の選択幅の狭さを哀しく思う。
44歳という年齢で、恋愛対象が男性だけって、出会える確率低すぎじゃないだろうか。

そして、男役?の彼女のことを、カッコイイ・・・と感じ、ちょっとドキドキしたことがある事実をここに書いておこう。だって、男以上に男らしいですから。ごくごく自然な感情かと。

男役Aちゃん
まじすか?いつ、そんなこと思ったんですか?
さとちゃん
でっかいクルマをせまーい駐車場に切り返しナシで入れたとき!
男役Aちゃん
そんなんで?
女役Bちゃん
わかります!わかります!
女役Bちゃん
東京駅のドレス撮影では、欧米からの観光客らしき方々に「congratulations!」って声掛けてもらいましたよ~
さとちゃん
それは嬉しいね!
女役Bちゃん
それから小学校低学年くらいの子どもたち4人くらいに取り囲まれて、結婚したのー?って聞かれました。そうだよって答えたら、普通におめでとうって返ってきました!
さとちゃん
めんこいお子さまたち!

当人たちに近付くと見えるものがあり、近付くからこそ芽生える、新たな感覚や感情がある。

心と記憶に残る、忘れられない一日でした。

参列させてくれてありがとう!

豪華なお弁当も美味しかった♡
さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。