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ディーゼルエンジンの可能性

備えとして

ディーゼルエンジンは植物油で走ることができます。例えば大災害が起きて物流が止まればガソリンなどの燃料は手に入らない可能性がありますが、ディーゼルエンジンなら最悪の場合でも廃油・余った天ぷら油や植物から採取という方法もあります。実際に植物油で走らせるには、エンジンを始動させるための一定の改造が必要なのですが、あくまでエンジンがかかればいいわけで、添加剤の使用や、燃料を一度抜き取って温めるなどでも始動できる可能性があり、これらの知識を持っておくだけで大きな備えになります。エコビレッジでは、発電システムも重要ですが、ディーゼル発電機という選択肢も大きな備えとなり得ます。

ネットワーク化でみんなに安価な燃料を

 普段の交通についてもエコビレッジの横のつながり(ネットワーク)があれば、各ビレッジで菜の花を育てて油を取り、それを燃料として使用することで自然にやさしく安価な燃料システムができてしまうかもしれません。菜の花はとても育てやすく、私も自分の各地の土地にとりあえず植えようかと思えるくらいです。車は移動するものであり、全国各地で燃料を調達できる環境の有無で大きく変わります。

排ガス規制?

 また、ディーゼルエンジンは排ガスによる大気汚染がずっと問題視されていますが、植物油ならそもそもこの様な問題さえありません。植物油燃料の場合排ガスは天ぷら油の香りがするそうです。石油の会社からすれば世間には知ってほしくない情報かもしれませんが、そう言ってられないのが今の社会の問題(環境汚染やエネルギー問題など)です。

未来の可能性

 更にディーゼルエンジンの考え方は、未来の可能性の幅を広げてくれます。近年では石油に代わるドリーム燃料のようなものが言われますが、ガソリンはただの油の状態から一捻り必要であるのに対し、ディーゼルエンジンは通常の油の状態で走るわけですから、そのまま使える可能性が高いと考えられます。

 天国は”お花畑”と言われますが、植物のエネルギーを使い始めるようになれば、今の世界が天国のような風景になるかもしれませんね。

moja: ムスビレッジ機動部隊隊長。自作軽トラキャンピングカーで全国を回りながら、自給自足や備えの準備をする人のお手伝いをしています。