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女性のための性サービスについて考える

40代女性の性

前の前の職場で某有料放送配信会社様とお取り引きがあり、本社に打ち合わせに伺ったときに聞いた話。

U社様
ウチでいちばん稼いでいるコンテンツ、なんだか分かりますか?
さとちゃん
アダルトですよね
U社様
そうです。
視聴トップの時間帯ってどのへんだと思います?
さとちゃん
23時以降ですか?
U社様
いいえ、昼の13時~16時。主婦層がいちばんのお客様なんですよ。
さとちゃん
なんですと!

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結婚後数年して、旦那と夫婦関係が無くなり、性欲を持て余している主婦たち。

男性には性風俗があり、おカネさえ払えば電話一本で可愛い子が来てくれるのでしょうが、女性にはそんなサービスがない。
あってもメジャーじゃない。下手すると命の危険もあり。

安心して利用できる店などない。そんな情報もない。

女性の性風俗サービスってニーズがありそうだな~と思い、ネットで調べてみた。

ほとんど出て来ない。
出て来たとしても、サイトの情報だけでは信用できない。
間違っても行ってみようとは思えない。

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そんな思いで検索していたら、ある40代の女性のブログを見つけた。

仕事はSEでハードワーク。
30代で結婚したが子供はいない。
夫とは仲良しだけれど、もう何年も夫婦生活が無い。

夫が隠しているものを見る限り、どうやら彼は「外国人のやや若すぎる女の子」が好み。
日本人の40女である自分に、夫が性的興味を抱かないのも当然だろうと諦めている。
自分自身もまた、夫といまさら性交渉をする気はないので、責める気も無い。

ただ。

持て余す性欲をなんとかしたい。
発散させたい。

藁にもすがる思いで女性向け性サービスをネットで調べ、店舗数が少ないので電車に乗ってあちこちの店を訪ね歩く。
実際にサービスを受けた彼女の体験記が綴られたブログは、記事数こそ少ないものの、読みごたえがあり、リアルすぎるくらいにリアルだった。

その数、20記事くらいだっただろうか。

読み進めていくうちに、彼女は病気になり、入院をする。
一度は退院し、仕事にも復帰するが、ほどなくして再発。

最後から2番目の記事には、淡々とこう記されていた。

病気になってみて、夫の存在は本当にありがたい。彼を残して死ぬことを申し訳なく思う。
自分の体験記を綴ってきたが、これが誰かの役に立つことがあるだろうか。
おそらく、正月は迎えられない気がする。いままで読んでくださりありがとうございます。

その後、無事に正月を迎えられたことを報告する、ごくごく短い文章の記事がアップされたあと、更新が途絶えていた。

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電車を乗り継ぎ訪ねていく女性向けの性サービス店で、彼女はことごとく不快な思いをし、ときに怖い思いをし、
交通の便が悪い場所では、雨が降りしきる寒空の中を何時間もバスを待ち、、、

ようやく取れた休日に、性欲を満たすことを求め、最後は病気で亡くなる。

誰かが書いたフィクションなのかもしれない。

でも、女性が感じる性への描写があまりに的確過ぎて、リアル過ぎて、すべてがフィクションとも思えない。

そもそも、まったく広告を貼っていないそのブログを、第三者がフィクションで書き上げたとして、一体、誰が得をするというのか。

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男性にはわからないと思う。

夢見がちな男性においては、女性に性欲があることも認めがたいかもしれない。

セックスをおカネで買える男性に、セックスをおカネで買えない女性たちの、悶々とした鬱屈した気持ちは分からないだろう。

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なぜ、いまこの話を書いているのかというと、テレビで衝撃映像を観たから。

帰国した羽生結弦に羽田空港で黄色い歓声をあげる女性たちが、まあ見事に揃いも揃って中年女性だったことに慄く。

みんな私と同年代だろう。だって、劣化具合が一緒だもの。
どの顔も必死過ぎて怖い。哀しい。

嵐や関ジャニを追いかけていた高校生の娘が、大学生になり、彼氏ができた途端に見向きもしなくなるように、彼女たちもまた、自分の恋愛感情やそれに伴う劣情を満たしてくれる相手が現れたなら、きっと見向きもしなくなるのだろう。

その相手が夫だったら言うことナシだけれど。
現実はなかなか難しい。

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女性向けの性サービスをやりたい。

相当な裏家業かもしれないが、確実にニーズはあり、確実に誰かを救える。

わたしが、たまたまあのブログを見つけたことには、意味がある。

と、勝手にそう思っている。

「さあ、このバトンを誰か受け取って」というメッセージなのかなあと。

これが、わたしがいちばん最後にやりたい仕事。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。