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あなたは「やりたいことリスト」を握りしめたまま死ぬかもしれない

後悔する男

肉親が死ぬと、自分の死を身近に感じるというのはよく聞く話しだけれど、本当だった。

7月に父が死んでからというもの、私の人生もカウントダウンに入った気がしてならない。

カッチカッチの音が、以前よりも速くなり、そしてハッキリと聞こえる。

私の「やりたいことリスト」の進捗はどうなってたかしら?
あなたの「やりたいことリスト」の進捗はいかがですか?

今日は行動を起こせないあなたに向けて、私が最近、感じていること。

5年もかかってしまった夢

海のそばで暮らしたいと思った

今から6年前、私は福岡でひとり暮らしをしていた。

そのとき彼から1枚の画像が送られてきた。
月の道。明るい月が夜の海を照らして道を作る。

どこかからダウンロードした画像?と思いきや、「いま、江の島」という言葉が添えられていた。

ふーん、ほほう、江の島ですか。

湘南エリアに、憧れと歪んだ嫉妬心を持つ生粋の埼玉っ子の私が「海の近くに住むのもいいな」と思った瞬間。
その思いを抱き続け、いまようやく茅ヶ崎で暮らしている。

月の道(イメージ)

できない理由などいくらでも作れる

たとえば私の「できない理由」。

「湘南エリアから品川まで通うのは大変!」

「残業も多いのにそんなの無理無理!」

「湘南エリアは家賃が高いから手が出ない」

「そもそもまったく知り合いがいない場所で暮らすのは不安!」などなど。

挙げればキリがない。

できない理由はいつだっていくらでも挙げられるのだ。

巻いていこう!

先日のスーパームーンは、茅ヶ崎サザンビーチでワインを飲みながら、ヨガマットに寝転がりながら、月を眺めていた。月の動きを観察した。

江の島の灯台が軸となり、月の動きがよくわかる。

ああ、楽しいなあ。夜風が心地良いなあ。
月が美しいなあ。海辺の月見酒はたまらんなあ。
海のそばに越してきて良かったなあ。
もっと早く越してきても良かったなあ。

そうなのだ。思いついてから実現するまでに5年かかっている。
5年の間に「福岡」→「埼玉の実家」→「戸塚」→「川崎市宮前区」と転居を繰り返したから。
ずいぶんと遠回りをしたものだ。
間違いなく関東での住み心地はここがいちばんいい(日本一は福岡なので)。
私の憧れと直感に間違いはなかった。行動に移すのが遅かったことが悔やまれる。

5年前よりカウントダウンの音がハッキリと聞こえる今。
思い立ったら即行動!に起こさないとまずい。
やりたいことリストをほとんど消化しきれずに死ぬのはイヤだ。

父のやりたかったことリスト

火葬場で焼かれた父が出てきたとき。

火の勢いが弱かったのか、父が燃えにくい状態(?)だったのか、出てきた遺灰は残酷に原型をとどめていて、ややパイレーツカリビアンな仕上がりとなっており、母は泣き崩れた。

私もカリビアンな父の姿に衝撃を受けつつ、それでも思いは「父のやりたいことリスト」にあった。

ウチの父が「やりたかったことリスト(娘想像)」

①埼玉の家を売って山形でひとり暮らしをする
②妻とは別居か離婚
③自分が食べる分だけの畑を耕す
④畑で取れたものをご近所と交換しながら暮らしていく
⑤自分で料理をして、好きなものを好きなだけ美味しく食べる

①②さえ上手くいけば、すぐにでも出来そうだったのにね。まだ60代だったのにね。無念。

後悔しないように生きていく

おかしなことを言うようですが、私は子供の頃から「死ぬ前の生霊」にちょっかいを出されやすい性質で、父が死ぬ数時間前に、なぜか急に思い立ち、父に関するブログを書いていた。

(過去記事:嫁と別れて人生やり直したいと考えている夫に伝えたいこと

なんだかやけに、この記事を書くの時間がかかるな~?おっかしいな~?と思っていたら、書き上げた直後に母から電話があり、父の容体が急変して病院に運ばれたことを知った。
生霊に操られてる感満載!

そのときは生霊である父に、「死にゆく父親をけなすような記事を書きやがって!」と言われた気がして、翌日の公開設定を一瞬ためらったのだけれど、なんだかそれも悔しくてそのまま公開した。

でも、違うな。けなしやがって!と言っているのではない。
「オマエは後悔するなよ」と言っているのだ。

そうやってオマエは父親をバカにして。
そういうオマエはどうなんだい?
後悔しない生き方ができているのかい?

多分、そう言ってるんだなあ、と、都合よく解釈している。
寡黙過ぎるくらい寡黙な人で、マジメな会話を交わす頻度も少なかったが、ごくごく稀に、物事の本質を突いてくる人だった。

パパ、ありがとう。家族のために働いてくれてありがとう。家族のために好きでもない仕事に就いてくれてありがとう。
無駄に学費の高い、アホな私立高校と短大に行ってごめんね。

後悔しないように生きていきます。

人生は、自分が思うよりも短い。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。