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【恋愛話】やみくもに婚活をやっても、成果は出ないと思うよ

そのむかし。まだ30代前半の頃。

当時、私は「絶賛婚活中!」だったので、名の知れたベンチャー系企業を渡り歩いている、顔の広そうな上司にお願いしたのだった。

「婚活中なんで、誰かいい人紹介してくださいよ~」

行動力のあるその上司は、その場でiphoneをササっと操作し、即、ターゲットに連絡を取り、紹介の段取りをつけてくれた。

ただ、「どんな人がいいの?」「どんな恋愛をしてきたの?」という質問に曖昧に返事をする私に対して、若干呆れていた。

「自分のこともちゃんと分かっていないのに、どんな相手がいいかなんて分かるわけないだろう」

5年以上経つのにいまだに忘れられない、かなり図星の鋭いご指摘だった。
案の定、紹介してくれた方とは上手くいかなかった。

(なんとなく)お金持っていそうで~
(まあまあ)見た目もそれなりで~
(それなりに)話もあって、価値観が似通っていて~

ね。馬鹿っぽいでしょ。
これじゃ何度コンパをやったって、見つかるわけがない。

以来、「そもそも自分自身がどんなタイプで、付き合う相手に何を求めるのか」を考えるようになった。

私が相手に求めるものは、ただひとつ。

「見返りを求めず、他人に尽くせる人がどうか」←これ1点のみ。

じゃあ、その条件を満たしていたら、どんなに見た目が好みじゃなくても、貧乏でもいいの?と言ってくる人がたまにいますが、
あのですねえ。
この条件を満たす人ならば、他の条件もそれなりなのです。そういうことです。

27歳のとき、結婚するつもりで仙台赴任に一緒について行った彼は、真逆のタイプだった。
仙台に赴任して最初のゴールデンウィーク。
面白がって「アポなし」で、遠路はるばる遊びに来た彼の同僚たちを追い返そうとするような人だった。
一気に冷めて、半年も経たないうちに同棲解消。

その後、30代前半まで同棲していた彼も、タイプこそ違えど、同じだった。
私は彼の両親を喜ばせるために、彼の実家に遊びに行こうとせっせと誘ったけれど、その逆は一度もなかった。

タイプが違えばいいってもんじゃないらしいと、ようやく学習したのが35歳。
大事なのは「自分が相手に何を求めるか」。

そうしていま、付き合っている彼は、最初に書いた上司だ。
彼自身にはなんのメリットもないのに、その場でササっと相手を探し、顔合わせの段取りをつけて同席までしてくれた。
そういう人って、なかなかいない。
もっと冷たい人だと誤解していた。付き合ってみて分かった。他人に尽くす人だった。

さあ、みなさん。やみくもに婚活に励む前に、まずは己を知りましょう。
己を知り、相手に求めるものを知り、そうして周囲を見渡したら、青い鳥のごとく相手が現れるかもしれません。

あなた達も、もういい歳なんだから。
高校生の恋愛じゃあるまいし。
いつまでも周りの価値観に振り回されている場合じゃないと思うよ。

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さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。