周囲を気遣うお母さん
日曜夜。東海道線の車内にて。
対面の席には、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若いお母さん。
赤ちゃんはご機嫌で大きな声でアブアブお喋り。
泣き喚いているわけでもないのに、周りを気にして黙らせようと必死な若いお母さん。
うるさいなーという感じで目を閉じる隣の席の男。
オマエの態度、最悪じゃ、と心の中で思う。
隣の席の男に対して。
お母さん、お母さん。
そんなに気を遣う必要はありませんよ。
この電車は赤ちゃんを運ぶために走らせているのです。
その男に心地良い眠りを提供するために走らせているわけではありません。
私にできることは「赤ちゃん可愛いね!ご機嫌だね~」の笑顔をお母さんに向けること。
少し目が合い、お母さん、ちょっとホッとした表情になる。
いますぐ離婚だ!
さらに次の駅でカップルが乗って来た。
やや派手めの彼女は子供好きのようで、上手に赤ちゃんをかまう。
お母さん、さらにホっとした表情。
良かったね。誰もうるさいなんて思っていないよ。(隣の男以外は)
赤ちゃん、次第にご機嫌が悪くなり、泣き出す。
「ぎゃああああ」
隣の男、目を覚ます。
そしてお母さんに何やら話しかける。
オマエ、、、、、夫だったのか。
使えねえ。超使えねえ。
いますぐ離婚だ!!
まったく見ず知らずの者同士、アイコンタクトだけで会話ができるのは、女性特有の能力。
女の人を助けられるのは、女の人だと思う。
結婚しているとかしていないとか、産んでいるとか産んでいないとか関係なく。
角田光代の「対岸の彼女」を読んだときから、そう思っている。
2017/9/25追記
この記事書いたの、もう3年前なのか~
紫原明子さんという大好きなエッセイスト・作家さんがいまして。
家入一真さんの元奥さん。
相当に面白いエッセイを書かれていて、読むたびに痺れているのですが、その紫原さんが関わっている赤ちゃんプロジェクトのステッカーが可愛いので、紫原さんが司会をされたイベント会場に置いてあったのをごっそりもらってきました。
ちょっと小さめなんですけど、スマホの裏に貼るとこんな感じ。
電車の中で赤ちゃんにギャン泣きされてアワアワしているお母さんに対して「そんな気遣わなくていいんですよ~」の思いで目線を向けたとき「うるさい!黙らせろ!」という気持ちで見ていると思われたら困るので。
スマホをいじっているフリをして、さり気なくこのステッカーを見てもらえればと(笑)
↑
紫原さん、こんな感じのことを仰ってました。
さり気なさを装う感じが、愛らしくて笑えます。
でも、声を掛けにくいのもわかる。なんて言えばいいのかわからないし。
相当近付かないと、アワアワして余裕のないお母さんの目に留まらないのでは?と思いつつ、このステッカーをスマホの裏に付けている女の人がたくさんいる電車内は、間違いなく居心地の良い空間なので広めたい。
さて、ゴッソリもらってきたステッカーをどこに置かせてもらおう・・・
ということで、茅ヶ崎東海岸南1丁目にある、チェルシーヘアに置かせてもらいました。
「ステッカーちょうだいな~」と言って受け取ってください。
チェルシーヘアの場所はこちら
茅ヶ崎駅南口から徒歩8分。雄三通り「東海岸会館前」交差点近く。余裕で駅から歩ける距離です。
【住所】
〒253-0054
茅ヶ崎市東海岸南1-1-20-2F
ギャラリーポレン2階