こんにちは、さとちゃんです。
最近の楽しみは、20代男子をカラオケに連れ込み、無理やりジャニーズの歌をうたわせて、擬似ファンサをもらうことです。
ちゃんと金払ってホスト行けよって自分でも思う。
ジャニーズがデジタルに放たれてしまった世界
「人はストーリー性のあるものに惹かれる」というのは、ここ数年、あちこちで言われていて、本編だけじゃなく舞台裏(メイキング)を見せるのが良いなんて言われてますよね。
え?YOUたち、いまそこ?
天国からつぶやいていそうなのがジャニーさん。
タレントの素顔や舞台裏を見せるというのを40年も前からやっている。
昔はアイドル雑誌、バラエティ番組、彼らの冠番組なんかをチェックしなければ知り得なかったものが、ジャニーズがデジタルに放たれたいま、恐ろしいほどに見放題。しかも無料で。ありとあらゆるコンテンツがTikTokに落ちまくっている。
さて、このブログを誰に向けて書こう。
えー?ジャニーズ???
そう思っているすべての人たちに向けて書くとしよう。
最初に少年隊沼にはまる
TikTokでバラエティの切り抜きを見ていたら、TOKIOの太一が「ジャニーさんが育ててきた中で一番のタレントだれ?って聞いたら、かぶせ気味に少年隊って返ってきた」みたいなことを言っていて、え?少年隊ってそんなだったっけ?と、Youtubeを漁る。
ぎゃー
少年隊なんてリアルタイム(中学〜高校)で見ていたはずなのに。
記憶を呼び起こせば、興味ゼロっていうか嫌いでした。
事務所のゴリ押し感が強すぎて嫌いでした。思春期はそういうのに敏感。
そりゃあ、ゴリ押しもするだろうよ、、、な彼らの実力には、当時、全く気づけなかった。いま見るとわかります。ダンスレベルの高さ。とくに錦織。やばすぎる。
「少年隊 ABC 夜ヒット」「少年隊 まいったね今夜 夜ヒット」あたりでYoutubeを検索してほしい。
で、しばらく少年隊沼にいましたが、わたしはどうやら二次元を追えないタイプらしく、三次元の錦織があまりにおじさん化しており、静かに離脱。二次元を追える性質の人たちが羨ましい。
ジャにのチャンネルにはまる
きっかけは忘れたけれど、今年の正月くらいにジャにのチャンネルにはまる。
ニノの企画力が凄まじい。
長年、演者としてバラエティに出続けてきたというだけで、ここまでの企画力が備わるものなのだろうか。
とにかく「ジャニーズ」というコンテンツの扱い方が天才的。ジャにので最近のジャニーズ事情に興味を持つ。キスマイもジャンプもセクゾも知らなかったのに。知ってしまった。
※ものすごい本数あるので、私のオススメから見始めるのがいいです。「ジャにのオススメリスト」が欲しい人はメッセージください。
ジェシーを見つける
これまたTikTokの切り抜き動画で、さっしーが司会の「トークィーンズ」にゲスト出演したジェシー(SixTONES)を見つける。
なんだこの鬼ほどつまらないジャニーズの子は。年齢が近そうな菊池風磨とは大違い。ここまでつまらないってすごいな。でも鋼メンタルの持ち主だな。
その後、日テレの音楽特番「MUSIC DAY」を録画。
ジャニーズシャッフルメドレーの中に「仮面舞踏会」が入っていて、それをなにわ男子の大橋くんが歌うと聞いたから。大橋くんは歌がうまい。
録画した「仮面舞踏会」を見てみたら、なにわ大橋とキンプリ髙橋を両端に従え、センターを陣取るジェシーがいた。
ぎゃー
秒で殺される。唸るほどかっこいい。大橋くんも高橋くんもダンス上手いのに。
身長差のせいもあるけど、ここまでの公開処刑は久しぶりに見た。
世間的な知名度は、おそらく、キンプリ→なにわ→SixTONESだろうに堂々のセンター。あのバラエティでの外しっぷりは、ギャップを見せつけるためだったのか。
メイキング好きを唸らせるジャニーズという組織
古くはASAYAN、AKB総選挙なんかも大好物でした。
彼ら彼女らの苦労譚は興味深い。
過酷な環境でグングン育つ人、離脱する人、人気が出る人出ない人。
そしてジャニーズ。まあ、エグい。
小学生でジュニア入りして、頑張って周囲を押しのけてジュニア内グループに入れたとしても、その後、CDデビューできるとは限らない。
なにわ男子の藤原くんは、小学生で入所してから、なにわでデビューするまでに17年かかっている。よく諦めなかったね。
後輩が自分より先にグループ入りする。
後輩グループが先にCDデビューする。
肩を並べていた2グループが同時CDデビューしたのに、自分たちはデビューできず。
そうこうしてたら、たかだかジュニア内グループなのに文春砲だけはしっかり喰らう。
もがき、悩み、海外留学を決意する。
海外のダンスコンテストで高い評価を得る。
喜びも束の間、メンバーのひとりが適応障害。
7人体制から6人体制へ。
どうなるんだ、トラジャ。
この動画のダンスが好き。お面をつけて踊るって難しいらしい。トラジャーがんばれー。
過酷な芸能界で生き抜く彼らに応援されてる私たち
CDデビューすれば幸せってものでもない。
デビューしたらしたで、常にシビアな数字を突きつけられ、他グループと比較される。グループ内格差もある。
ストレスで適応障害や突発性難聴を発症する。
過去の喫煙写真を週刊誌に暴かれ、グループを外され解雇。
退所後に覚醒剤で逮捕。しかも二度も。元KAT-TUN田中聖の弟が、SixTONESの田中樹。
ドラマチックすぎるし、過酷すぎる。
「明日っからまた日月火、ほら水木まわって金土、日曜、夢の日々を大事に生きましょう、もういっちょ!」
NEWSの楽曲をジャニーズみんなで歌っている姿を見てると泣けてくる。
退屈な日々、退屈な仕事、ストレスフルな仕事をなんとか無難にやり過ごし、推しのDVDを見たり、ライブ参戦したりが生き甲斐のファンへの応援ソング。
いやいやいやいや
いやいやいやいやいやいや
あなたたちのほうが、我々より遥かに過酷な世界を生きているから。
精神崩壊ギリギリところに立っているから。
夢の日々を大事に生きてほしい。どうか心を壊さずに生き抜いてほしい。
ジャニーズの沼が深すぎる理由
AKBとかBTSとか、あのへんと何が違うのかというと、大きく2つ違うことがあります。
ひとつは歴史。
私が人生で初めて映画館で見た映画は、母に連れて行ってもらった「ハイティーンブギ」
桃子が輪姦されるシーンがどうしても理解できず、「なにされてるの?どうしちゃったの?」と、上映中に母にしつこく質問し、映画館出たら教えるから黙れと言われました。良き思い出です。
先日、ハイティーンブギをジェシーがセンターで歌う動画を見つけました。
ありがとう、TikTokに上げてくれた人。大興奮だったよ。Blu-rayで欲しい。
歴史が綿々と受け継がれるってこういうこと。
2つ目が事務所内タレントの関係性。
先輩、後輩、同期。とにかく繋がりが強い。
そのわちゃわちゃした関係性が見ていて楽しい。内輪ネタが楽しい。
推しの仲良しの○○もどれ見てみよう、、、なんてやってると、どんどん気になるグループが増えていく。
おそるべしジャニーズ商法。
特典を変えて何パターンもCDを売りつける商法以上に、縦横展開でファンを増やしていくやり方が見事すぎる。
長生きしたジャニーさんが見られなかった景色
少年隊デビュー時のキャッチコピー「日本発、世界行き」
彼らに英語を勉強させたけど身につかず、世界進出を諦めたとも聞く。真相はわからない。
ジャニーさんがジュニアの子に「だれかハーフの子いない?」と紹介させて入所したのがジェシー。
最初から英語が話せる子を入れて育てて、海外に持っていこうと考えたのだろうか。
87歳まで長生きしたのに、海外進出の夢はついに果たせなかった。
そしていま、トラジャ(TravisJapan)が海外に挑戦している。
BTS風なのを持ち込むのかなと思ったら、ゴリッゴリにガラパゴスなジャニーズを歌い踊り、「応援したくなる受け応えの完璧さ」もあって、アメリカの人気オーディション番組「AGT(America’s Got Talent)」で拍手喝采を浴びた。ジャニーさんに見せてあげたかった景色。
生まれたときからジャニーズがあった
生まれたときから宝塚があったように、生まれたときからジャニーズがあった。
顔面偏差値高めの小中学生男子は、みんな言われてきたはずだ。
ジャニーズに入れるんじゃない?
ジャニーズは日本が誇るガラパゴス文化。
自分が生まれ育った国に、ジブリとジャニーズがあることが誇らしい。
韓国と違い、国の後押しなんてひとっつもない中で、独自の進化を遂げた文化。
令和の時代にうちわとペンラが現存していることに、正直引くけれど。
推しに救われる人たち
最後にジャニーズにはまったのは中学生だったので(男闘呼組)いい歳してジャニーズとか言ってる人たちを馬鹿にしてました。本当にすみません。だからジュニア黄金時代も第二次ジュニア黄金時代もまったく知らず。現在、TikTokとYoutubeで猛追中。
一ヶ月前に「これは沼落ちしたな・・・」と自覚したとき、友人N子ちゃんとYさんに即LINE。
友人の数が多いので、ジャニオタなんて余裕で探せる。友達が多くてよかった。
N子ちゃんはジャニーズWEST推し、YさんはSMAPオタク。
N子ちゃんとは、以前から年1回くらいのペースで飲んでいて、話題はいつも仕事7恋愛3。いや仕事8恋愛2。
最後に茅ヶ崎で会ったとき、別れ際に「最近、少年隊にはまってるんだよねー」と伝えたら目を輝かせ始め、彼女がジャニーズWESTのファンであることをはじめて知った。本当に別れ際だったので、わずか数分の会話だったけれど、発する熱量から「これは通常レベルのファンではないな、、、」と察知。
N子ちゃんは恐ろしく仕事ができる。任されている仕事も重責だ。
コロナが始まった頃、彼女の仕事がコロナでいかにしんどさを増しているかを聞き、うっかりこちらが具合悪くなった。よくやってるわー、そんな大変な仕事。責任あるポジションで。
さすが、自分で自宅に救急車を呼んだ女。肝が据わっている。疲れた顔してるけど。
つい先日、ジャニーズWESTのドームライブがあった。参戦したN子ちゃんから興奮した様子のLINEが来る。
「メンステど真ん前のアリーナ引き当てました!!!!」
メンステってなんだ?メインステージの略?まだオタ歴一ヶ月なので用語がわからない。
でも高揚感は伝わる。よかったねー、運を使い果たしたから結婚はできないねー、めいっぱい発散してきてねー
「みんなのTwitterみながらソワソワしながら向かってます💦 緊張してきた 笑」
みんなのTwitter?
いまどきはTwitterで参戦前の興奮をファン同士つぶやきあうのか。なるほど。
ジャニーズWESTファンのツイートをチェックしていたら、こんな投稿を見つけた。
「昼も夜も介護だったから、仮眠取ってから参戦しようと思ってたんだけど、興奮して眠れなかった!!」
この方の「介護」が仕事としての介護なのかご家族の介護なのかわからないけれど、どれだけライブを楽しみにしていたかが伝わってくる。
SMAPファンだったYさんには、当時、癌の病状が進んだ妹さんがいて、お見舞いや姪っ子の面倒に自分の時間を投入していた。Yさんの心の拠り所がSMAPの推し活だったのかもしれない。
まとめ
アイドルは素晴らしい職業だ。そして彼らが犠牲にしているものたるや。
活動休止後にバタバタと結婚した嵐を見ればわかる。
私はブログを書き始めて8年。過去イチ嬉しかった出来事は、ブログを読んでくれている方から、とてもとてもご丁寧なメッセージをいただいたこと。
その頃、私は茅ヶ崎のコミュニティセンターのフリースペースでブログを書いていて。そこに私と同年代の女性とそのお父様と思われる方が来て、持参した昼食を取り始めた。
お父様は少し認知症があるのか、時折大きな声を出す。そのたびに娘さんがお父様を制止する。お父さん、お願い、静かにして。
高次脳機能障害+左半身麻痺を持つ父が特養から出てきていたら、私も完全に同じ立場だったなーと思いつつ、当時、フリースペースの主と化していた私は、親切ぶって娘さんに声をかけた。
「ここは私語OKなんで気にしなくて大丈夫ですよ。高砂コミセンのほうは私語NGなんですけどね。こっちは喋ってもうるさくしても大丈夫なんです。ほら、中学生たちもゲームしてて賑やかだし。」
数日後、ブログのお問い合わせにメッセージが届いた。
「先日、コミュニティセンターで声をかけていただいた者です。なんとなく雰囲気からさとちゃんかな?と思ったのですが、勇気がなくて声をかけられなかったのでメッセージしました。違っていたらすみません。温かい言葉がけをありがとうございます。父の介護に追われる日々の中で、息抜きとしていつもブログを楽しく拝見しています。」
感激。ブログ書く人冥利に尽きる。
天下のジャニーズ様と並べて話して恐縮ですけど、「ファンの人に声をかけてもらえて嬉しい」の感覚はわかる。自分が生み出すコンテンツで、誰かに喜んでもらうことの嬉しさも。
私もそんなコンテンツを量産したい。そういう人になりたい。憧れる。
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さて、ここまで5700文字を費やしてきたけれど、私が言いたいことはただひとつ。
どなたか、SixTONESにはまっている娘さんをお持ちの方。ご家庭内で持て余しているお父さんお母さんがいらっしゃいましたら、私に貸してもらえませんでしょうか。
娘に渋々付き合っている母親を装い、娘さんと一緒にライブに行って、うちわとペンラを振りまわして絶叫したいです。
以上。