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    Categories: 介護

まだ死なないんだなーって毎日思ってる

おばあちゃんが死んだら、田舎暮らしがしたい。

母(祖母の実の娘)のように「早く死ねばいいのに!」なんて口に出したりはしないけれど、毎朝、祖母を起こすたびに思う。

あら、今日もまだ生きてるうーーーー

(参考)祖母のスペック
大正生まれの99歳(あと3ヶ月で100歳)
要介護度2だが、服薬ゼロで身体は至って健康
年相応の認知症+春に家の中で転んで骨折→歩行時に杖が必要

▼さらに祖母の生き様を振り返ると
バツイチ(知らないうちに籍を抜かれていた)
息子に先立たれた(病死による、享年37歳)
性格悪い、嫁いびりした過去あり(叔母も従兄弟も寄り付かず)
外づらは良いが、基本、人付き合いはダルいと思っている
他人への関心が薄い
身内への関心も薄い
全方位的に愛情薄め
介護(するほう)とは無縁の人生
長いことひとり暮らしだったので、幼い孫の面倒を見させられることもなかった

おばあちゃんの「猫のおしっこより遥かに臭う」尿パッドを取り替えながら、毎日思う。
こんなにも人徳がないというのは、逆にすごい。
私と血のつながりのある人とは思えない。
来世はきっと人間ではないだろう。良くてカブトムシ。

「1日でも長く生きてほしい」

そんなふうに、誰からも請われなくても、長生きってするもんなんですよ〜っていうのを、日々、見せつけられている。

祖母(実母)を嫌う母が、あるとき聞いたらしい。

こんなに自分でなんにもできなくなって、自由に外出もできなくなって、早く死にたいと思わないの?

祖母:思わない。死んだらなにもできなくなるから。

来世は良くて昆虫系だろうから、残りわずかの人間の一生をギリギリまで味わいたいのかも。

今日、介護認定更新の調査員の方が家に来た。本人への聞き取り調査。
現在の要介護度2が3に上がれば、特養に入れることができる。
介護している家族にとっては、2年に1度やってくる、緊張の一瞬だ。

優秀なケアマネさんから事前に言われていたアドバイスどおり、「介護大変なんですアピール」もちょっとはしてみたけれど、まったく手応えなし。

多すぎるんだ。
ひとりでできることが、あまりにも多すぎる。どう考えても介護がラクすぎる。

3月に骨折して1ヶ月入院。
手術をせず自宅に戻ったことを伝えたら、調査員の方に驚かれた。

骨折して寝たきりになって、亡くなってしまう方も多いのに、、、

ですよねえー、気力が違うようです。

杖があれば歩けるほどに回復したと病院から連絡があったとき、母は落胆。
あの世か、最悪、特養には行くだろうと見込んでいたから。
退院の日、介護タクシーを手配して祖母を迎えに行ったら、本人は心から喜んでいた。
家に帰れる喜び。
ワガママ言わないから家に置いてほしいとも。
認知症でも、自分の立ち位置はわかっているみたい。
不仲な実娘に嫌われて、これで孫娘にまで嫌われたら、家に居させてはもらえない。

ひどいこと言う孫だなーと思う?

でもね、言えるんだ。実際に介護してる身内だから。
祖母がいかに性格の悪い俗物モンスターであったかを知っているから。
性格悪くても長生きするんだなーを毎日眺めているから。

介護はおそらく、私に必要な修行。
修行と言えるほど大変じゃないんだけど。大変じゃないけど飽きた。
早く死なないかなーとは思っていない。
長生きしてほしいとも思っていない。
この修行期間はいつまで続くのかな〜?とぼんやり思ってる。

介護1年目のリアル。

さとちゃん: 1973年早生まれ。2023年8月から老老認認介護をサポートするため実家暮らし。推しはSixTONESジェシー。使命はライトワーカーとしての任務を果たすこと。